予想外の変動に伴う3つのFXデメリット [FX]
期待した通貨の価値が急激に下がったとしても、米ドル/円の場合は1日5円程度が最大値であり、1円でも注目されるくらいです。
「1ドル=100円」だとしたら、わずかに1%に過ぎません。
ただ、FXにはレバレッジがあります。レバレッジが数倍である限り、リスクも数倍になります。短期で為替リスク、長期で金利リスクを背負い、レバレッジがリスクを大きくします。
もちろん、その分の見返りも大きいのですが、先ほど挙げた3つのリスク以外にも、実はまだFXにはリスクが隠されています。
例えば、FXとは信用リスクは業者が経営破綻した際に、預託している証拠金や利益が保全されない場合があります。
そのため、投資家が預けた保証金が、FX業者の資産と分けて管理する「信託保全」を選ぶとこのリスクは回避できます。現在ではFX業者の淘汰が進み、信託保全が当たり前になりましたし、資本力や親会社が強固な企業のみが残っていますので安心です。
また、FXでは世界各国の取引所と売買をしますが、売買できる相手を検索して、マッチングさせる裁量に業者間で時間差が生じます。システムのスペック差は緩和されましたが、どのFX業者でも100%完璧に約定できるわけではなく、想定レートで決済できないこともあります。
さらに通貨ペアでもリスクが発生します。アラブ首長国連邦のアルブディルハム、リトアニアのリタス、カタールのリヤルなどの取引量が少ないマイナー通貨は、売買相手も少ないので約定しにくいです。
災害、テロ、暴動がその国で起きて、通貨の価値が急落しても誰も買ってくれない、つまり、「流通量リスク」も存在します。
加えて、FX以外でも言えることなのですが、電子取引リスクというのも存在します。口座番号やパスワードなどが盗まれて、資金が悪用されたり、操作を間違えて、意図しない注文をしてしまうこともあります。実店舗がある金融機関とは違い、ネットではその確率が大きくなります。
FXには表面化されないリスクでも、潜在しているリスクがあることをFX初心者の方は損する前に認識しておき、対処法も知っておく必要があります。
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